ニュースリリース
クルマ・技術
マツダ、直噴エンジンの技術を活用した独自の「スマート アイドル ストップ システム」を開発
-ガソリン車の燃費を約10%向上、2009年に市場導入-
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、渋滞や、信号待ちなど一時停止する機会が多い市街地走行において、ガソリン車の燃費を約10%(国内10・15モード)向上させるとともに、直噴エンジン技術の活用によりすばやい再始動を実現し、再発進時にドライバーに違和感を与えない独自のアイドリングストップシステム「スマート アイドル ストップ システム」を開発した。環境性能に関する基幹技術として2009年の市場導入を予定している。
アイドリングストップシステムとはドライバーが車を停止させると自動的にエンジンを切り、発進時にエンジンを再始動させることによって燃料を節約するシステムである。
燃焼始動式でエンジンを再始動させるためには、燃焼に適切な空気量を保つ位置にあらかじめピストンを停止させる必要がある。「スマート アイドル ストップ システム」では停止時の空気量を気筒ごとに精密に制御し、ピストンを再始動のための最適な位置に事前にコントロールしておくことにより、エンジンが回転する前に気筒を判別し、ピストン停止状態から燃料を噴射することで再始動を行うことができる。これにより、再始動にかかる時間は従来のスターターモーター(セル式)アイドリングストップシステムのおよそ半分となる0.35秒(AT車、社内計測値)を実現している。
マツダが開発した「スマート アイドル ストップ システム」は、燃料を節約できるだけでなく、毎回同じタイミングで迅速に再始動するため、再発進時にドライバーに違和感を与えない快適な運転環境を提供することが可能となる。
【スマート アイドル ストップ システム】 |